2024年2月、兵庫県北部の名湯、城崎温泉に隣接する温泉旅館『海の音』で、ヴィーガンの懐石料理開発が行われました。
今回は『海の音』での2度目のヴィーガンメニュー開発でしたが、女将の要望により、インバウンドの外国人観光客や健康志向の国内観光客、そして腸活を実践する人々向けのヴィーガンの懐石料理を提供することに焦点を当てました。料理の製作は、グランシェフ加藤と『海の音』のシェフが協力し、地元産の野菜を活用しながら、和食スタイルのメニューを開発する過程で行われました。
開発プロセスでは、地元の野菜を調達し、料理のアイデアを練り、試作を繰り返して完成度を高めました。このプロセスには、日本ヴィーガン協会の理事長である室谷真由美氏も同行し、ヴィーガン認証マークの取得やSNSを通じたPR活動が行われました。


完成したヴィーガン懐石料理は、夕食時に提供される蕎麦懐石形式と、ランチの定食形式の2種類でした。そして、試食会では地元住民や豊岡市の観光関係者が参加し、ヴィーガンの懐石料理を試食しました。初めてヴィーガンの料理を口にする人々からは、「こんなに美味しくて健康的な料理があるなんて驚きだ」といった声が上がりました。特に、プラントベースのうな重やカキフライなどが、そのリアルな味わいで好評を博しました。

この試食会を通じて、ヴィーガンの懐石料理が広く受け入れられる可能性が示され、特に外国人観光客や健康志向のお客様から高い評価を得ることが期待されます。プラントベース・ヴィーガンの食事から得られる豊富な栄養価と美味しさは、健康を意識した食事を求める方々や、異国の味を楽しみたいが、食選択に制限がある外国人観光客にとって理想的な選択肢となるでしょう。これにより、『海の音』は多様なニーズに対応し、地域の食文化の発展に貢献すると共に、観光業界においても新たな魅力を提供することだと思います。


